追突衝撃緩和装置

道路管理者は安全で快適な道路環境を提供するために、さまざまな道路工事や保全作業を実施しています。
多くの作業車は低速走行あるいは停止しながら作業を行なっており、一般車両の追突事故が多く発生しています。

追突衝撃緩和装置は、車両衝突時に塑性変形して衝撃を吸収し、一般車両ドライバーはもとより作業員や作業環境の安全を守ります。


追突衝撃緩和装置の特徴

  • 反発係数が小さいため、衝突時のはね返りによる二次災害の可能性が低い
  • 緩衝効率が高いため、事故の際の衝突・衝撃吸収における優位性が高い
  • 圧縮強度の方向性がほとんどないため、オフセット衝突にも高い安全性を見込める
  • 広い範囲で強度を設定できるため、サイズにおける優位性が高い
  • 軽量であるため、搭載車両への重量的な負担が軽い
  • 加工が容易であるため、さまざまな車両への適用に対応が可能

さまざまな作業車両への取り付け例

 Aタイプ(路面清掃車)

 Bタイプ(自走式標識車2t)

 Cタイプ(自走式標識車4t)

 Dタイプ(散水車)

 Eタイプ(高圧洗浄車)

 H3タイプ(多目的維持作業車)

検証画像

Bタイプの追突衝撃緩和装置を取付けた停止中の自走式標識車2tに、乗用車が約90Km/hで追突した事故状況。

Bタイプの追突衝撃緩和装置を取付けた停止中の自走式標識車2tに、乗用車が約80Km/hで追突した事故状況。

標準仕様

作業車名 構造 全長(L)mm 全幅(W)mm 全高(H)mm 材質 保護カバー材質
A1 路面清掃車(B)12t 二分割開閉型 1350 1150×2個 700 脆性破壊型発泡体 SUS304
A2 路面清掃車(C)8tまたは9t 二分割開閉型 1350 1150×2個 600 脆性破壊型発泡体 SUS304
A3 路面清掃車(A)8tまたは9t 二分割開閉型 800 1075×2個 700 脆性破壊型発泡体 SUS304
B 標識車2t 一体型 1200 1680 700 脆性破壊型発泡体 SUS304
C 標識車4t 一体型 1350 2000 700 脆性破壊型発泡体 SUS304
D 散水車10t 一体型 1200 2150 700 脆性破壊型発泡体 SUS304
D2 散水車除雪車7t〜10t 一体型 800 2150 700 脆性破壊型発泡体 SUS304
E 高圧洗浄車10t 二分割開閉型 800 1075×2個 700 脆性破壊型発泡体 SUS304
E2 高圧洗浄車7t〜10t 二分割固定型 800 900×2個 700 脆性破壊型発泡体 SUS304
S 湿塩散布車7t〜10t 二分割開閉型 850 1075×2個 700 脆性破壊型発泡体 SUS304
H3 汎用トラック他 二分割固定型 700 700×2個 600 脆性破壊型発泡体 FRP

設置型 衝突緩和装置

設置型の衝突緩和装置で、交通安全対策に貢献します

アイランドは、インターチェンジなどの本線流出部ノーズ先端に設置されます。

高速道路本線と流出車線の分岐部をV型ゼブラ(反射シート)で標示し、走行の安全を図ります。

また、車両が追突しても、衝撃を吸収・緩和します。

アイランド

高速道路上のETCレーン、または一般レーンとの間にあり、車両が追突しても衝突エネルギーを吸収・緩和します。

構造は、FRP(編み入り)の箱体の中に脆性破壊材を充古充塡し、走行車両が万一衝突した場合でも、衝突時の衝撃を本装置で和らげ、ドライバーの身体をお守りします。

この装置の寸法は幅1200mm・長さ1300mm・高さ1200mmであり、2tの一般車が44km/hの速度で衝突した場合の衝撃を吸収する機能を備えております。